メールプロセシングサービスとは、受け取りたくない相手からのメールを破棄したり、送られて来たメールを他のメールアドレスや携帯電話などへ転送したりする条件や手順、書式を定義し処理させるサービスです。
どのメールをどのように処理するのかという指示を「レシピ」と呼んでいます。レシピという言葉は「調理方法」をイメージする方が多いと思いますが、届いたメールの調理方法を指定することをからこのように呼ばれています。(ローカルメール配送システム"procmail"の動作定義を"recipe"と表現しているため、本サービスでもそう呼んでいます。)
下の図がBe To Mailサービスにおける各レシピの構成です。Be To Mailサービスのメールサーバーに届いたメールは、お客様のメールボックスに格納されるのが一般的ですが、メールプロセシングサービスは、メールサーバーに届いたメールがお客様のメールボックスに格納する前に処理を行います。
フィルターレシピは、サーバーに届いたメールの内、捨てたいメール、つまりこれ以上他のレシピで処理する必要のないメールを指定するためのものです。ここで指定された条件のメールは破棄されます。ここで破棄されなかったメールのみが次の標準転送レシピへ渡されます。
設定された条件の上から順番に評価され、条件に合致すると破棄されます。
その他の具体的な注意事項は、レシピ設定ページの冒頭に記載されていますので、必ずご熟読の上設定を行ってください。
標準転送レシピの「標準」とは、一般的な転送機能という意味で使っています。届いたメールを他のメールアドレスに手を加えず転送する機能です。ここでは「条件」は指定できず、単に転送先のメールアドレスを指定するだけです。つまりこのレシピに転送先のメールアドレスを指定すると、フィルターレシピを通過してきたメールはそのメールアドレスへそのまま送られます。通常の転送機能(Be To Mailサービスの以前のメール転送機能)では、転送したメールをサーバーに残すか残さないかを指定できるようになっていますが、標準転送レシピではその指定はありません。転送したメールはサーバーから削除されないまま最後のレシピである「フォルダー振り分けレシピ」に渡されますので、転送したメールをサーバーに残したくないというときは、「フォルダー振り分けレシピ」でメールを破棄するよう設定してください。
その他の具体的な注意事項は、レシピ設定ページの冒頭に記載されていますので、必ずご熟読の上設定を行ってください。
フォーマット転送レシピにつきましてはこちらをご覧ください。
このレシピは最後のレシピで、最終的にどのフォルダーまたはメールボックスにメールを格納するかを指定するものです。フォルダーにメールを格納するというのは、POPメールアカウントサービスでは一般的な概念ではありませんが、IMAPを使用しているお客様にとっては、画期的な機能です。
したがってPOPによるアクセスを行うお客様は、全てのメールを破棄するよう設定するか、このレシピでは何も設定しないかのいずれかとなります。全てのメールを破棄するのは、転送レシピで転送の設定を行っていて、メールボックスには何も残さないときだけに適用します。
メールボックス以外のフォルダーに格納されたメールはIMAPでのみ読み出せます。POPでは読み出せませんのでご注意ください。
フォルダー振り分けレシピの条件設定は上から順番に評価され、条件に合致したものは指定された処理を行い、そこで処理は終わります。したがって2つ上の条件に合致しても、それぞれのフォルダーに分かれて格納されることはありません。条件設定の際には順番を考慮して指定してください。
指定できるフォルダーはルートディレクトリにあるものだけです。ルートディレクトリより深い階層のフォルダは指定できません。
ルートディレクトリは、通常IMAPクライアントで特に指定しない場合のデフォルトのディレクトリです。「IMAP mail directory」とか「IMAPフォルダ」と呼ばれることもあります。
その他の具体的な注意事項は、レシピ設定ページの冒頭に記載されていますので、必ずご熟読の上設定を行ってください。
IMAPクライアントで.procmailrcファイルを変更したり削除すると正常動作しなくなりますのでご注意ください。
.procmailrcをお客様が手動で書き換えた場合、本システムでは扱えなくなることがあります。その場合には、.procmailrcを削除して設定をやり直す必要があります。
Be To Mailサービスではローカル配送メーラとしてprocmailを使用しており、メールプロセシングサービスはその設定ファイルである.procmailrcを生成しています。procmailrc記述方法を熟知している方が、.procmailrcをご自身で設計しサーバーに設置することは禁止いたしませんが、その場合、メールプロセシングサービスは併用できないものとご理解ください。また、.procmailrcの記述に誤りがありサーバーに対して障害を与える場合には、お客様の承諾なしに.procmailrcを削除しますのでご了承ください。
.forwardファイルはprocmailに渡される前の処理について有効になります。従いまして、.forwardでの転送は最初に実行され、ローカルメールだけがprocmailで処理されます。
メールプロセシングサービスでは.forwardは存在しない環境で動作するようになっています。ローカル配送メーラーを.forwardファイルで指定することはご遠慮ください。ローカル配送メーラーはデフォルトでprocmailとなっており、変更すると予期しない結果になることがあります。
メールプロセシングサービスにおいて、正しい設定を行ったにも関わらず、正常動作(期待した動作)しない場合は、大変お手数ですが、 support@be.to までご連絡ください。